2026年4月に慶應義塾大学法学部通信教育課程甲類に入学した。甲類は主に法学を学ぶコースで、入学課程は学士入学である。
動機
学習のガイドレール
昨年度末で(最初の)大学を卒業し、今年度からフルタイムで働き始めた。今後も何らかの業務外の学習を続けたいと考えていたものの、独学には危険も伴う1。未知の分野の学習には一定のガイドレールが必要で、大学という枠組みがそれを与えてくれる点が魅力的だった。
法学への興味
高校生のころから法学に興味があり、いつかは学んでみたいと考えていた。その後、大学で経済学を学ぶうちに、経済を精緻に検討するには、経済活動の基盤にある制度への理解が不可欠であると考えるようになった。たとえば、現在の自由な経済活動は、所有権の保護と、契約に対する法的な拘束力によって支えられている。そうした観点から、主に私法分野を学びたいと考えた。また、正義論を中心として法哲学にも関心があり、慶應にこの分野の教員がいることも決め手となった。
文章の練習
昔から試験は得意な一方、じっくり学習して文章にまとめることには苦手意識を持っていた。しかし、昨年度卒業した経済学部では、単位のほとんどを試験で取得できてしまった。レポートを書く機会は教養課程を含めても数えるほどしかなく、苦手意識を解消する機会がないままだった。その点、慶應通信では単位取得にレポート提出が必須なので、文章を書くこと自体にも、書くことを通じて学ぶという方法にも慣れていけると考えた。
どんな大学か
入学にあたって調べたところ、通信制大学に通う学生として、典型的なのは次の3つの属性のようである。
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通信制高校を卒業し、その延長として進学する10代〜20代前半の学生
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キャリアアップのために大卒資格を得ようとする、20代〜30代の社会人
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生涯学習を目的とする中高年
これらの属性によって大学に求めるものも異なってくる。たとえば、1はスクーリングなどを通じた交流を、2は卒業までのサポートの手厚さを、3は自らの興味に合致したカリキュラムを、それぞれ重視することになる。そのため、ターゲットとする学生層に応じて、通信制大学間の棲み分けが生じていると思われる。
その中で慶應通信は、在籍者の過半が40代以上で、6割以上が有職者という構成になっている2。カリキュラムをみても、比較的3の生涯学習型の性格が強い大学という印象を受けた。
学習の進め方は、通信制の大学のなかでも昔ながらの方式を維持している。最近ではオンラインの授業や試験を取り入れている大学も多いが、慶應通信での導入は限定的である。ほとんどの単位は、送付されたテキストを読み、レポートを提出し、キャンパスで試験を受けることで取得していく。
今後
予想はしていたが、外部からの強制力がない状態で、自分から教科書を読み、レポートを書き上げるのは相当に難しい。慶應通信の卒業率は10%を下回るという話もあるが、それも納得がいく。途中でやめずに、なんとか卒業までたどり着きたい。
学士入学の場合、卒業に必要な最短在籍期間は2年半だが、現在の自分の状況ではそのペースで単位を取るのは難しい。今のところ、4年での卒業を目指している。